家庭教育について考える講座が八日、三社町の市女性センターであり、ベビーシッター事業を展開する「ケアサポート金沢」の「ゆいまーるベビー」の女性三十五人が「親業」を学んだ。
子どもと共有する時間が少ない人らを対象に、家庭の大切さを知ってもらおうと、市教委が2001年度から実施。今年初めての講座は米国の心理学者トマス・ゴードンによって始められた親教育プログラムをトレーニングしている藤田香津恵さん(松任市)が講師を務めた。
藤田さんは、親がしつけようと思い、しかることが、子どもにとってはうるさいなどとしか受け止められていない現状を指摘。その上で「親ができるのは、子どもが自分の問題考え、解決のため行動することを手助けするだけ。そのためには、まず子どもの言いたいことを聞く。気持ちを変えるなどして、能動的な聞き方が大切」と話した。